2017June

 

 
 
パリから約2時間のフライトでウィーン国際シュヴェヒャート空港に到着する。 美しい現代アートのようなロビーを抜けて、もはや空港内も充分に把握 してい るのでズムーズ。何より全ての経路が幅の広いゆるい勾配のスロープで構成され ているので移動もスムーズ。エスカレーターは壊れているは段差 はある は・・・のパリとは大違い。歴史的な背景からか今でも東欧や中東方面に人が多いのが印象的。

 

 

 
 
 
ウィーンも暑い・・・強烈な陽射しと高い気温、車の冷房がことのほかありがた く感じる。でもやはり湿度が低いので日陰は冷んやり爽やか、すっかり 「ホー ム」となったお気に入りのチャイニーズでランチを頂くとようやくウィーンに来た実感?

 

 

 
 
ウィーンのホテル・アパルトマンもそのご近所のスーパーマーケットも詳しく なって、すっかり住んでいるような気分。冬の長いウィーン、暖かみのあ るオ レンジのブラインドと小物で統一されたインテリア・・・目を射るような陽射し の今日、お部屋全体がジェームス・タレルのアート作品のよ う・・・PCの液 晶もオレンジの光で不思議な色に!

 

 

 
 
ウィーン工科大学の建築学部を抜けてオットー・ワーグナー設計のカール・スプ ラッツ駅に向かって歩く。中庭では学生さん達が木陰でキャドで図面を 書いた り模型を制作したり・・・6月は年度末のヨーロッパ、卒業制作や試験勉強をし ているのかしら?

 

 

 
 
真っ青な空をバックに、森に包まれたウィーン工科大学の白い校舎が眩しい。素 晴らしいロケーションと施設、ここで学ぶ学生さんが羨ましい!

 

 

 
 
とにかく暑い・・・カール・スプラッツ駅の金箔が西日に反射して美しい夕暮れ に見えるけれど、実際は居場所のない暑さ。ようやくオペラ座に着くと 大きな 日陰が嬉しい!

 

 

 
 
パリから来ると全てがもう一段階「濃い」ウィーン、1847年創業の皇帝・帝 室御用達菓子店GERSTNER。オペラ座に面した美しいサロン・ ド・テと スパークリング・ワインバーでようやく一息。

 

 

 
 
オペラ座を一望できる2階のお席でまずは「オーストリアから(フランスの) シャンパンへの答え」というスパークリングワインをオーダー。スパーク リン グ・ワインバーということでいろいろな種類が頂けるのも楽しい。ようやく陽射 しが少し翳ってほっとしつつ、無事の到着を乾杯。

 

 

 
 
冷えたスパークリングワインを頂きながらウィーンの街を眺める至福の時・・・ 時折聞こえる馬の足音、馬車が車の合間を縫って走る。

 

 

 
 
 
6月のヨーロッパは22時過ぎまで明るい。暑さは少し収まってもやはりまだ陽 は高く夜は長い。すっかり住んでいるようにスーパーマーケット 「BILLA」でお買い物をして我が家(?)でディナー。あまりにも暑かった ウィーンのスタート、ようやく日が暮れてブラインドを開ける。

 

 

 
 
 
ウィーン&プラハでお会いする皆さんへのお土産を日 本から持ってきた和紙や水引でラッピング。皆さんのお顔を思い浮かべ なが ら、様々に工夫を凝らして美しく包む楽しい時間、喜んで頂けると良いけれ ど・・・。

 

 

 
 
 
ウィーンをお昼前に出発、1時間ほどでチェコとの国境に到着。華やかだった ウィーンの街に比べると東欧らしい何ともいえない雰囲気。ここから東欧 各国 へ輸送されるさまざまな物資の大型トラックが並ぶ。車に貼るヴィネット「通行 証」を買いチェコに入国、通貨はここからクローネになる。

 

 

 
 
 
国境を越えて30分ほど走るとチェコ第2の都市ブルノーに着く。かつて父と ミース・ファンデル・ローエ設計のテューゲントハット邸を訪れた時はま だ 「チェコ・スロバキア」だった。テューゲント・ハット邸もまだ完全に公開され ていたわけではなく、装飾も家具も何もなく写真撮影も出来ず・・・ 御一緒し た林昌二・雅子ご夫妻とガラーンとしたサロンで「寒いね・・・」とシュールな 会話をしたことを思い出す。2007年に再び主人と訪れた時 には世界遺産に 登録されすっかり復元されて少々観光的ですらあった。パステルの街並みがチェ コらしい。

 

 

 
 
 
無事プラハに到着、友人宅に落ち着く。既に前回も泊めて頂いた某建築家の世界 遺産のような建物、本当は外に出たくないけれど・・・。まずは旧市街 ノ ヴァーツラフ広場で一息。パステルの街並みは本当におとぎの国のよう。

 

 

   
 
 
ドナウ川の河畔で友人C御夫妻と待ち合わせ。夕暮れのドナウ川、鏡面のような 水面に建物が映り込んで幻想的な美しさ・・・。

 

 

 
 
ドナウ川湖畔はパリのセーヌ河畔と同じくカフェや小さなテアトルのボート、フ ランス語で言う「ペニッシュ・カフェ」が延々と並ぶ。冬が長いこの国 で陽の 高いこの季節を惜しむように皆が満喫している。西日の中C夫妻と再会を祝して まずはチェコビールで乾杯!

 

 

   
 
 
前回以来すっかり意気投合した奥様のK嬢とビールを飲みつつそぞろ歩く。やは りパリのセーヌ河畔と同じく小さなコンサートなどもあり華やかいつま でも暮 れないヨーロッパの短い夏。

 

 

 
 
河畔のそぞろ歩きもそろそろ終わり街が見えてくる。アメリカ人の建築家フラン ク・O・ゲーリーの作品「ダンシングハウス」・・・プラハの美しい街 並みに 突如現れるゲーリー作品・・・。

 

 

 
 
22時を過ぎるといよいよ陽が暮れてくる。息を呑むほど美しいドナウ川に映る 夕焼けとライトアップされたアーチ橋、まるで絵葉書のような景色を眺 めなが らようやくレストランへ。

 

 

 
 
快晴の朝、美しいお庭を歩く。桜の木にたわわになっているさくらんぼは甘酸っ ぱくてとても美味しい。ベンチに腰掛けてリスのような朝ごはん。

 

 

 
 
既に美術館としてOPENしているこの建物、9時には見学者が来るというので バスルームでメイクなど。窓からの眺めも前回は「東欧らしい」と思う 寂しげ な景色だったけれど、やはり夏。もはやモバイル生活上級者の私、鏡がない時に はアイパッドのカメラを自撮りモードにして。どんな時も快適に 過ごせる術を 身につけたのであった・・・。

 

 

 
 
朝食を頂こうとキッチンに下りるとD氏のお母様が手作りのケーキと花束を持っ て来て下さる。お庭で育てたユリやバラを大きな花束にしてテーブルに 飾り、 引き立てのコーヒーとフルーツたっぷりのケーキ、極上の朝食となる。お母さま とは共通の言語がないけれど、言葉が通じなくてもコミュニケー ションは得意 な私。写真を見せたり身振り手振りで退屈することなく楽しい時間を過ごす。

 

 

 
 
trip index お母さまもすっかり打ち解け記念撮影をしましょう、と言うと早速着替えてきて 下さる。D御夫妻とお母さまの温かなお人柄とホスピタリティーに感激 しつつ お名残惜しくVN邸を後にする。次回はパリか東京で! page top

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